光害問題を啓発、13年目を迎える “GLOBE at Night”(グローブ・アット・ナイト)
- 無駄な人工光を減らし、夜空に星の輝きを-世界中で一般市民が星の見え方を観察・ウェブで報告し、夜空の明るさ世界マップを作ろうというキャンペーン “GLOBE at Night” が、1月6日から始まります。アメリカ国立光学天文台・国際ダークスカイ協会らが実施する本キャンペーンは、今年で13年目を迎えると共に、環境省の星空観察推進事業とも連携が開始されました(参考:環境省報道発表資料)。日本国内では国際ダークスカイ協会東京支部(IDA東京)が日本語サイトの運営・プロモーションを担当しています。
- 星を見えにくくし、生態系や人体にも悪影響を及ぼす光害-人工照明により夜空が明るく照らされる「光害」により、都市部では美しい星空を見ることができません。また、無駄な照明はエネルギーの浪費であると同時に、夜間の照明が生態系の破壊や人体への悪影響にも繋がっていることが指摘されています。
- 世界中から1万5千件以上の報告があるシチズンサイエンス・プロジェクト-光害問題の啓発と、星空保護・地球環境保護の意識向上を目指した本キャンペーンは、一般の方からの観察報告を募集しています。決められた日時に屋外に出て夜空を眺め、対象星座周辺の星の見え方(どれだけ多くの星が見えるか)が、用意された8枚の星図のどれに一番近いかを、スマホやパソコンで報告します。昨年は世界106ヶ国から計15,300件超の観察報告が集まりました。今年も観察期間は1~12月の毎月、月明かりの影響のない10日間ずつが設定されています。1月は6~15日で、オリオン座が観察対象です(北緯40度以上の地域では、おうし座でも報告可能)。
- GLOBE at Night 日本語ウェブサイトは http://www.darksky.jp/gan/