この度IDA東京は、沖縄県八重山諸島の黒島にある「黒島研究所」(NPO法人日本ウミガメ協議会付属)とパートナーシップを締結しました。
黒島研究所は、日本初の星空保護区である西表石垣国立公園内に位置しています。今後、光害啓発活動や生態系(特にウミガメ)への光害の調査研究において、連携して活動を進める予定です。
【黒島研究所の紹介】
沖縄県八重山諸島の黒島にある小さな研究所です。1975年に設立された日本で最も歴史のある海洋生物の研究所の一つです。主としてウミガメの調査研究を行っています。さらに、常設展示室を設け、水族館・博物館的な役割も担っています。人工光はウミガメ保護に関して深刻な問題です。砂浜に街灯があると、その光を避けてウミガメが上陸します。母ガメは産卵場所を選べなくなり、卵のふ化に適さない場所で産卵しなければいけません。最も影響を受けるのは、砂から出てきた子ガメです。子ガメは正の走行性があるため、街灯があると光に誘引されて陸に向かい海へいけません。最悪の場合は道路に出てしまい車に潰されるケースもあります。星空が綺麗な砂浜はウミガメにとっても好ましい環境です。私たちが残したいものは、国際ダークスカイ協会が目指すものと共通すると考えています。